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みなさま、お墓参りに行かれましたでしょうか?最近はお墓が住まいから遠く離れているケースもあり、お墓参りをする方が減っているようです。今回はお墓参りの方法やマナーについておさらいしてみようと思います。これがきっかけとなり、お墓参りがもっと身近に感じてもらえればと思います。
お墓参りはご先祖様へのご挨拶ですので、基本的には「行きたいときに行く」というスタンスでも良いですが、一般的には春秋のお彼岸、お盆、故人の命日、正月、年忌法要に合わせて行くのがベストと思われます。また、「子供が進学した」「就職が決まった」「結婚が決まった」というような人生の節目節目にも、できる限り報告を兼ね家族揃ってお参りすると、ご先祖様とも喜びを分かち合え、ご先祖様も喜ばれると思います。
お墓参りに持参するものとしては、線香、ロウソク、柄杓と手桶、お供えの生花やお菓子、数珠、ほうきやちりとりなどの掃除道具が一般的です。服装は基本的に何を着ても構いませんが、あまり派手な色やスタイルは避けて、なるべくきちんとした身支度で行きます。手桶に水を汲んでお墓に行き、合掌礼拝してから墓地の掃除をします。掃除を終えたら花立に水を入れ、花ばさみで長さやバランスを整えた花を飾ります。お供え用のお菓子や飲み物は半紙を敷いた上に置くのが良いでしょう。季節の果物や故人の好物を供えるのも良いです。そして線香に点火して香炉に立てるか、線香皿の場合は横に寝かせます。点火には風よけのついた風防ライターを使うと便利です。線香の火は口で吹き消すのではなく、手であおいで消します。人間の口はとかく悪業を積みやすく、けがれやすいものなので、仏に備える火を消すには向かないからです。地域によっては灯明のロウソクを立てるところもあります。お墓参りの順番は故人と縁の深い者からはじめます。線香を消さないよう注意しながら墓石にたっぷりと水をかけ、正面に向かい合掌します。冥福を祈るとともに感謝の気持ちや報告したいことなどを心の中で語りかけます。短い題目を唱えるのも良いです。合掌の仕方としては手に数珠をかけ、胸の前で左右の手のひらをぴったりと合わせ、軽く目を閉じて頭を30度ほど傾けます。全員の合掌が済んだらお墓参りの手順としては一通り終わりです。
お墓参りによく、故人の好物だったものを持参される方がおられますが、お供え物として注意が必要なものがあります。まずお酒ですが、おちょこやコップに入れてお供えする分にはいいですが、墓石にかけてしまうと、化学変化によりシミができてしまうことがあります。次に匂いが強い食べ物についてですが、隣のお墓との距離が近い場合、他の家族の迷惑になる可能性もありますので、なるべく避けることをお勧めします。また、お供えした食べ物や飲み物はカラスなどに荒らされないように、すべて持ち帰るようにしましょう。
お墓参りには、先祖の冥福を祈るという意味だけではなく、一人ひとりが先祖より与えられた命であるということに気づき、感謝し、家族の幸せを祈るという意味が込められています。また、祈りの象徴であると同時に、お参りする人にとっては精神的な拠りどころであり、連綿と受け継がれてきた命のつながりを身近に感じさせてくれるところです。つまり、お墓参りをして先祖を供養することは、自分をあらしめてくれた全ての人に感謝するということになるのです。なので、細かい作法や礼儀よりも、まずはご先祖様を大切に思う気持ちを持ってお墓に出かけてもらえばと思います。ぜひ、気軽にお墓に行き、ご先祖様との会話を楽しんでいただければと思います。
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